プラセンタ治療について


プラセンタは、胎盤を原料とした治療薬で、多種のアミノ酸や生理活性成分を含有しています。日本では、ヒト胎盤を利用した注射製剤として、メルスモン、ラエンネックが医療用医薬品として認可されています。

 

この治療の効果について、メルスモンは更年期障害による諸症状(のぼせ、冷え、不眠、イライラ感、頭痛、疲労、肩こり、腰痛など)の改善、産後の乳汁分泌不全に効果が認められており、ラエンネックは、組織修復作用による肝機能の改善効果が認められています。

 

他にもプラセンタには、美容効果(肌質や髪質の改善など)や滋養強壮効果も期待できます。古くは漢方薬としても利用されていたことがあります。

 

【料金】

自費診療の場合には、こちらをご覧ください。なお、診断によっては保険適用となります。

 

【治療の流れ】

電話でのご予約が必要です。医師の診察を受けて頂いてから、医師が治療に関する説明を行いますので、治療をご希望する場合、同意書への記載が必要です。注射は皮下注射または筋肉注射で、看護師が処置室で行います。

 

【治療期間・治療回数】

注射は週1〜3回で開始し、その後、月1回程度まで、少しずつ治療間隔を延ばしていくことが多いです。治療期間は、治療目的によって異なりますが、数年以上続ける方もいらっしゃいます。

 

【リスク・副作用】

注射部位の疼痛や硬結、過敏症(発疹、発熱、掻痒感、悪寒)、頭痛、肝機能障害、稀にショックなどが起こる場合があります。

 

なお、ヒト胎盤由来のプラセンタについては、事前の感染症のスクリーニング検査と安全性を考慮した病原体の不活化処理がなされていますが、未知のウィルスによる感染やプリオン病の感染リスクがあり、輸血提供ができなくなること及び臓器提供制限(移植希望者が了承した場合のみ可)が生じます。ただし、これまでメルスモンやラエンネックでこれらの感染症を発症した報告はありません。

 

もし、ヒト胎盤由来の製剤が不安という方や注射が苦手という方には、内服する他のプラセンタ製剤のサプリメントもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。