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最近多いお問い合わせ〜性感染症〜


当院は総合診療科ですので、感染症の一つとして、性交渉に関連した感染症も診療しています。特に女性の場合は不妊の原因になったり、骨盤内炎症性疾患としての発熱や下腹部痛に悩まされたりすることもありますので、当院以外にせよ早めに医療機関を受診することをお勧めしています。

 

診療では、まず問診で症状などを詳しく確認してから、体の診察を行い、必要な検査を実施しています。検査は、尿検査、血液検査、腟鏡を入れての帯下(おりもの)の検査や子宮頚部の粘液を採取する検査を行います。診察や検査結果に応じて、抗生剤の内服や外用薬の処方などを行います。腟鏡による検査時には、プライバシーに配慮しながら、女性看護師と一緒に検査しています。当院では、腟鏡は使い捨てを使用しています。性感染症は重複することが多いため、複数の病原体の検査をすることがありますが、診察の結果、保険診療が不適当と考えられる部分は、自費検査になります。

 

<検査について>

具体的には、以下の通りですが、淋菌とクラミジアの検査に男女で違いがあります。すべての検査は外注検査のため、結果が判明するまで1週間程度かかります

 

男性の場合)

淋菌・クラミジア感染症; 尿検査(可能であれば、尿カップをお渡しして早朝尿を採取してきてもらいます。)

梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV; 血液検査(梅毒とHIVは感染初期には反応が出ないので、症状がなければ、心配な行為があった日から少なくとも1ヶ月程度経ってから検査することをお勧めします。)

尖圭コンジローマ; 視診で診断して外用薬を処方していますが、切除して診断と治療をする場合もあり得ます。

ヘルペス; 視診で診断して抗ウィルス薬を処方します。ただし、診断が不確かな場合には、遺伝子検査をします。

 

女性の場合)

淋菌・クラミジア感染症; 腟鏡を用いて子宮頚部の粘液を採取します。

腟カンジダ; 腟鏡を用いて帯下(おりもの)を採取して培養します。

梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV; 血液検査(梅毒とHIVは感染初期には反応が出ないので、症状がなければ、心配な行為があった日から少なくとも1ヶ月程度経ってから検査することをお勧めします。)

尖圭コンジローマ; 視診で診断して外用薬を処方していますが、切除して診断と治療をする場合もあり得ます。

ヘルペス; 視診で診断して抗ウィルス薬を処方します。ただし、診断が不確かな場合には、遺伝子検査をします。

 

なお、HIV感染症の検査で陰性以外になった場合、疑陽性の可能性もあるため、精密検査で確定診断する必要があります。治療は当院ではできませんので、中核拠点病院の山梨県立中央病院などに紹介します。HIV検査も含めた性感染症の一部は、保健所に相談すると匿名かつ無料で検査できます。詳しくはこちらの山梨県のホームページをご覧ください。

 

<治療について>

淋菌; 抗生剤点滴(1回)

クラミジア; 抗生剤内服(1回)

膣カンジダ; 抗真菌薬内服(1回)または 抗真菌腟錠(1日1回7日間 または 1回)

梅毒; 抗生剤内服

ヘルペス; 抗ウィルス薬内服

尖圭コンジローマ; 抗ウィルス薬外用(または切除・冷凍凝固)

B型肝炎・C型肝炎・HIV; 専門医へ紹介