一般的な外来は、受付の順番で診察する受付順番制と、予約時間を設定して診察する予約制があります。この二つを別々にするか、組み合わせることになりますが、必ずと言ってよいほど待ち時間が発生します。
まず、診察にかかる時間が患者さんの状態によって異なります。例えば、風邪の人は診察時間が短く、縫合などの処置が必要な切り傷などは診察時間が長くなります。初診と再診に分けた場合、どちらかと言えば、再診で落ちついている患者さんは診察時間が短くなります。
次に、受付順番制では、患者さんが来院する時間帯が集中すると、待ち時間が長くなります。
最後に、予約制は受診患者数をまかなうために、実際の診察にかかる時間よりも詰め込みがちに設定していることが多いので、時間が押してしまいやすいです。また、完全予約制でなく、予約の間に初診などの他の患者さんを診る場合には、どうしても予約時間がずれやすくなります。
結局、待ち時間を減らすには、
1)患者側は病状が安定するように心がけ、医療者側は事務作業と診察の練度を上げる
2)受診時間帯をずらす
3)初診と再診を分ける
ということになります。